◼︎転職と住まいづくりの関係

年末から3月末にかけて、転職に向かって活動する方が増えるようです。4月に向けてということで採用側も動きますので活発化するのですね。ステップアップ、キャリアアップで喜ばしいことなんですが、住まいづくりにおいては落とし穴があることも。そうならないよう大切な情報を紹介いたします。
西京区で自然素材を扱う住まいづくりを手がける「あまねこう」の中川です。

ステップアップ、キャリアアップの場合は年収も増加する方が多いと思います。住宅ローンには有利に感じますが実際にはそうではありません。実は国土交通省が民間住宅ローンに関する調査結果があるのですが、90%以上の金融機関が「勤続年数」という審査項目を重視していることがわかっています。
(民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書・2022年度より)

1〜3年以上の勤続年数を条件にしている金融機関が多く、ご年収などよりも高い評価ランクだそうです。

中川のお客様も、転職のせいで住宅ローン審査がうまく進まなかった方が何人もいらっしゃいます。特に外資系の企業にお勤めの方。良い意味での引き抜きなど転職自体が良いと考える傾向にあるので、ご本人にとっては「なぜ?」とかなりの衝撃になってらっしゃいました。

◼︎転職を考えている人が注意すべきポイントは?

まずはマイホーム計画の時期。同時に考える人も多いと思うのですが、短期のうちに転職を考えている人は、現在の年収で返済計画を行わない方が良いと思います。
何よりもまずは金融機関に相談しましょう。
住まいづくりをスタートしている人は、住宅会社を通じて必ず金融機関に相談しましょう。住宅会社の担当者の判断で失敗をした人を知っています。
必ず金融機関の言質を取りましょう。

◼︎収入の項目を確認しよう

次は、新しい会社での収入の中身、項目をできるだけ詳細に把握しましょう。
例えば、中川が経験したのは想定年収を証明する書類を企業名で発行して欲しいと言われたことがありました。
年収いくらを保証する、という簡単な書類でOKだったのですが、家賃保証(家賃を補填する)と聞いていた内容が、「社宅に家賃無しで住む」ということだったのです。
これは家賃の補填ではないので年収には反映されません。危ないところでした。

◼︎転職でも住宅ローンは借りられる。

転職したら住宅ローンが借りられない、ということではないのですが不利になることは間違いないです。要は借りるために条件を確認してから住まいづくりを進めましょうということ。準備すること、確認することも増えます。通常より時間もかかります。転職を考えている方はまず住宅ローンに関して動くことを強くオススメいたします。